令和5年度当初予算と主要事業の概要

今般、令和5年度からの香川づくりの指針となる「香川県総合計画の見直し骨子案」を示したところであり、今後はこれに沿って、基本目標である『人生100年時代のフロンティア県の実現』に向け、「県民100万人計画」、「デジタル田園都市100計画」、「にぎわい100計画」の3つを基本方針として、人生100年時代といわれる時期の到来を迎える中、県民の安全な暮らしを守り、県経済を発展させ、香川県の未来を次の世代に繋いでいく必要がある。また、本県が直面する喫緊の課題である、新型コロナウイルス感染症対策や原油・物価高騰対策をはじめ、少子高齢化の進行による社会保障関係経費の累増や老朽化した施設の修繕・更新などへの対応、防災・減災対策、人口減少対策や地域活性化の取組みなどに対しては、力点を置いて取り組む必要がある。

一方で、金利上昇による公債費の増加懸念などの要素もあり歳出増が見込まれる中、実質的な一般財源総額は、特殊な要因を除きここ数年、約2,600億円前後で推移し、本県財政の先行きは予断を許さない状況にあるため、財政規律の確保に留意し、計画的で持続可能な財政運営を行うことと、山積する諸課題に着実に対応しつつ、香川の将来を見通し、その発展を実現していくために各種施策の積極的な推進の両立が必要となっている。

こうした中、令和5年度の予算編成においては、施策を再構築のうえ、重点化を図り、「香川県総合計画の見直し骨子案」に掲げる17の重点施策を推進することとしている。

具体的には、施策の有効性の観点等からの事務事業の見直しやスクラップ・アンド・ビルドの強化などに全庁的に取り組み、財源確保に努める一方で、喫緊の課題である、新型コロナウイルス感染症対策・原油価格、物価高騰対策、加速する少子化の局面打開を図る対応、経済と財政の好循環を生み出すための企業誘致やスタートアップへの支援、防災・減災、国土強靭化にも資する物流・人流を支えるネットワークの整備、ウィズコロナに向けた観光誘客やにぎわいづくりなどの人口減少対策・地域活力向上対策に対しては、国庫支出金等も積極的に活用しながら予算を重点配分し、本県の将来の発展に資する施策に積極的に取り組むこととしたところである。
 

参考資料

歳入歳出予算及び予算説明書（一般会計）