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うどんは古くから讃岐の地の人々に親しまれ、とくに農村では集落の集りや、「ハレ」の日の行事にうどんは欠かせない食べものでした。香川の人たちはそんなうどんに子どものころから親しむためか、うどん好きが多く日本で一番うどんを食べる県民だといわれています。
ところが、昭和30年代を境に作柄の不安定等からうどんの原料の小麦はそのほとんどを外国産のものに頼るようになりました。
このような事情から、香川県産のうどんに適した小麦で作った「さぬきうどん」を食べてみたいという声が製麺業者や消費者から聞こえてくるようになりました。
そこで、香川県では「さぬきうどん」の付加価値を高めるとともに、県内小麦の生産振興を促すことを目的に、1991年から香川県農業試験場で「さぬきうどん」用の小麦品種の育成にとりかかりました。
そして、県と製粉業者、製麺業者、さらには生産者や消費者が協力し誕生したのが「さぬきの夢2000」です。
人工交配の様子
麦撒き
実りの風景
食味試験
従来の小麦(ASW)と「さぬきの夢2000」の比較
「さぬきうどん」のための小麦が欲しい。その声にこたえて。
「さぬきの夢2000」は、2000年に登録出願された小麦の新品種。さぬきうどんのための小麦が欲しい。そんな声にこたえて、香川県農業試験場が力を注いで開発した、さぬきうどん専用の小麦です。
「さぬきの夢2000」を味わって欲しい。その声を届けるために。
良質な麦の産地である香川に「さぬきの夢2000」がさらに明るい未来を届けてくれました。農家の人たちは今、おいしいめんづくりのための小麦の生産に真剣に取り組んでいます。
質のよい小麦を最高のうどんに仕上げるため、粉づくりに努めています。
うどんにぴったりの小麦ができたのだから、それを品質のよい小麦粉にしてうどん屋さんに渡したい。そんな思いでありったけの技術を結集して粉づくりに挑む製粉業者さんたち。まさに技に全力投球です。
香りや食感など「さぬきの夢2000」の特色を引き出す。
「さぬきの夢2000」は練るときに小麦特有の香りがします。ゆでるときに釜からあがるゆげの匂いが昔を思い出させます。そんな小麦粉とうどん職人の技で特色を引き出し、最高のうどんに仕上げます。
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