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はだか麦は大麦の一種で、脱穀すると穀粒を包んでいる皮が簡単に取れる特徴から、「はだか麦」に呼ばれるようになったと言われています。
香川県では、気象と土壌条件に恵まれていることから、水田裏作の基幹作物として古くから麦の栽培が盛んです。昭和30年頃には約25,000haの作付がありましたが、経済成長とともに安い麦価、労働力不足、作付意欲の低下などから作付面積は減少し、近年は約900ha程度の作付面積で推移しています。平成27年産では、作付面積918ha、全国2位の2,450トンが生産されています。
香川県で栽培されているはだか麦「イチバンボシ」は高い品質が評価されており、需要に応じた安定生産と品質の向上に取り組んでいます。
はだか麦は湿害に弱いため、播種時の乾田化や生育期間中の排水対策が重要になります。
11月中旬
播種作業トラクターに播種機を装着して播種します。
播種と同時に排水溝を設置します。
1月~2月
麦踏み生育期間中、麦をローラーで軽く押さえていきます。
1月~3月上旬
土入れ生育期間中、排水促進等から、排水溝の土をかき上げます。
5月下旬
収穫コンバインで収穫します。
香川県産はだか麦は主に味噌や麦茶の原料として利用されており、約6割が県内向け、約4割が県外向けに出荷されています。
はだか麦をそのまま食べるには、白米にはだか麦を混ぜて炊き上げた「麦ごはん」が一般的で、県内の学校給食や一部飲食店でも提供されています。スープに入れたり、チャーハン・丼物などを麦ごはんで作ってもプチプチした食感が楽しめ、おいしくいただけます。はだか麦には玄米の約3倍、白米の約20倍の食物繊維が含まれており、その機能性が注目されています。
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