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それでは、A氏のほ場での栽培状況を見て行くことにしましょう。
このほ場では、1~3月獲りのブロッコリーを栽培します。栽培品種は「エンデバー」で、耐寒性と低温肥大性にすぐれる厳寒期どり用の晩生種です。晩生種なので9月中旬の定植に努めなくてはいけません。
稲刈りの翌日(9月22日)に、ほ場に基肥を施用し、土とよく混ぜ、なじませる作業を行いました。
肥料設計は県標準を参考に実施しました。(基肥)
先に石灰質肥料等を散布します。(約2時間)
トラクターで粗く耕起して稲の株を切断します。
残りの基肥(複合肥料)を施用します。
続いて深く耕起して、土とよく混ぜ、なじませます。
機械植えするため、うね立ては丁寧にします。
うね幅、うね髙に注意してうね立てをします。
水田での栽培では、排水をよくするため溝を通します。
うね立てが終了しました。(うね幅は140cmです。)
セル成型苗で播種後20~25日(本葉3枚まで)の若苗を定植します。現在JAでは、育苗や定植等について作業支援を実施しているので、苗はあらかじめJAの営農センターに手配しておきます。定植は9月24日(日曜日)に行い、オペレーター3名の協力を得て全自動移植機を使用したところ、苗シート24枚分の定植が約45分で完了しました。しかし、定植のチェック(深植えと練植えを避ける)や潅水等を行うと、やはり1日仕事になりました。
定植作業の行程は、つぎのとおりです。
朝8時、ほ場に集合!
1シート当たり220本の苗がセットされています。
待機中の全自動移植機です。
移植機に苗をセット。
株間28cmで定植しました。
次々と苗を追加します。
オペレーターの連携により
効率的に定植が行われます。
定植のチェックをします。
(これは手作業です。)
最後に、株元へ潅水して活着を促進します。(夕方4時すぎ)
定植直後のブロッコリー(本葉2枚)H18年9月24日
定植1週間後のブロッコリー(本葉3枚)H18年9月30日
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