安定した水資源の確保と供給
水資源対策
これからの水資源対策
安定した水資源の確保と供給
本県の今後の水の需要量は、水道用水では減少、工業用水では増加、農業用水ではほぼ横ばいであると見込まれますが、近年の少雨傾向等により水源施設の利水安全度(約10年に1回起こると予想される規模の渇水に対して安定して水を得られるかどうかの目安)の低下が見られ、需要量に対する供給量の不足が予測されることから、ダムやため池等の水資源施設の整備を進めるほか、以前からある水資源施設の効率的な活用を図ります。
ダムの整備、活用と保全
- 現在建設中の椛川ダムは、早期完成を目指します。五名ダム再開発は、ダム事業の検証作業結果を踏まえて適切に対応します。
- 計画的に県内ダムの貯水池内に積もった土砂を掘り取るほか、定期点検等を実施し、管理施設の長寿命化計画を策定します。
- 早明浦ダムの有効利用を図るため、国や四国の他の3県など関係機関と、費用対効果の観点も踏まえながら利水安全度の向上について協議し、対応策を検討します。
ため池、農業用水路の整備と保全
- 地域の実情を踏まえて、ため池の計画的・効率的な整備に努めるほか、老朽化した農業水利施設の計画的・効率的な保全対策を行います。
地下水の保全と活用
- 地下水位の観測の継続と一定規模以上の水を汲み上げる施設の設置届出等により、県の重要な水源である地下水を保全するとともに、有効活用に努めます。
安全な水の安定的供給
- 「県内水道のあるべき姿の理想形として県内1水道を目指すべきであり、離島を含めた県内全域を対象区域とした広域化を推進すべきである。」との県水道広域化専門委員会の提言を踏まえ、県内8市9町でそれぞれ行っている水道事業の統合・広域化について具体的な検討を進めます。
- 産業活動に影響が生じないよう、水道事業者においては工業用水等の供給量の確保に努め、県では一度使用された後の回収水や再生水などの利用を促進するとともに、水不足に関する風評被害が生じないよう、適切な情報発信に努めます。
- 水道施設の更新・耐震化計画の策定のほか、アセットマネジメント(水道施設等の資産を効率的に管理すること)の実施等について、水道事業者に指導・助言を行うなど、水道施設の更新・耐震化を促進します。
椛川ダム(完成予想イメージ)
蛭子湧(善通寺市)