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磯井正美先生の訃報に接し、深い悲しみを禁じ得ません。
磯井正美先生は、お父様の故磯井如真先生が創案された「点彫り」をさらに発展させた、にじんだような色合いの線が生まれる「往復彫り」や、丸刀を用いて彫り、色漆の層による微妙な斑文による色調の変化の表現を編み出すなど、現在の蒟醤技法に画期的な影響を与えるとともに、その卓越した技術により、国の重要無形文化財蒟醤保持者(人間国宝)に認定されました。
香川漆芸の発展のため、まだまだ御指導いただきたいと願っておりましただけに、残念でなりません。
御生前の御功績を称え、香川県民を代表して、心から哀悼の意を表し、御冥福をお祈りいたします。
令和5年9月27日
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