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12月15日(土曜日)に、瓦町FLAGで「平成30年度 気候変動講演会inかがわ」を開催しました。
気象庁の原田昌氏による香川県の気候変動についての講演や、山陽学園大学の白井信雄氏による地域主導の気候変動への適応策についての講演など、変化しつつある気候への適応について考える良い機会となりました。
「香川県の気候はどう変わる?〜気候変動の実態と見通し〜」
気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課 原田 昌氏
原田氏からは気象庁が蓄積しているデータを用いて、香川県のこれまで、そしてこれからの気候についてお話しいただきました。これまでにも既に香川県内の年平均気温は上昇しており、今後も現状の二酸化炭素排出が続けば、猛暑日の増加や極端な降雨に見舞われ、私たち自身の生活に様々な影響を及ぼすことを図表を用いながら解説していただきました。また地球温暖化を食い止めるための「緩和策」とともに、既に変わりつつある気候に順応していくための「適応策」についても、その重要性を感じさせられる内容でした。
「地域主導の気候変動への適応策」
山陽学園大学 地域マネジメント学部 教授 白井 信雄 氏
白井氏からは、気候変動によって地域資源に様々な影響がもたらされることから、地域が主体となって気候変動への適応策に取り組む必要があることをご説明いただきました。また、適応策は対症療法的な対策にとどまるのではなく、将来を見据えた根本的な対策を検討する必要があるとのことでした。さらに、緩和策と適応策は車の両輪として同時に取り組まなければならないが、その両方になる両立策もあるため、賢く適応策を進める必要がある、と解説しておられました。(例えば、再生可能エネルギーの導入が、二酸化炭素排出量削減という緩和策の側面と、災害時の電源の確保という適応策の側面を併せ持っている、など。)
適応策を推進するにあたっては、行政だけではなく住民や企業の主体的な検討が重要であることを実感できる内容でした。
講演会には多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
この講演会をきっかけに、皆さまに地球温暖化についてさらに考え、行動していただければ幸いです。
そして講師の皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
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