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その昔、干ばつの年に、雨ごい行者として知られる和蔵(わぞう)という人に、村人が祈祷を頼んだところ、昔から雨を呼ぶと信じられていた竜を作って海に流せばよいという答えが返ってきました。そこで、村人はわらで大きな竜を作り村内を練り歩き、沿道の人々が貴重で残り少ない水をかけ、海へ流したところ、念願の雨が降りました。
それ以来、仁尾では大干ばつの時にわらで竜を作り祈願を行ってきたと伝えられています。「そーれ、竜に水あぶせ」のかけ声とともに始まる伝統行事で、青竹などで胴体を作り、わらやなわで肉付けした長さ約40メートル、重さ約3トンの巨大な竜を大勢の人がかついで町内を練り歩くなか、見物人が手桶やバケツで、その竜に願いを込めて水を浴びせる年中行事を行っています。
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