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オリーブオイルとは、オリーブ樹の果実のみから採油されたもので、溶剤の使用、再エステル化等の処理を一切行わずに採油されたオイルを指し、他の種類のオイルも混ざっていないことが条件となっています(国際オリーブ理事会の定義による)。
果実そのものからオイルを採るため、果実の特徴や栽培条件等がそのままオイルに反映されます。高品質のオイルは、収穫から採油までの期間が短いほど良いとされています。オリーブオイルは、果肉から搾られたジュースそのものと言えます。
国際オリーブ理事会(IOC)…スペイン・マドリッドに本部をおく、オリーブオイルとテーブルオリーブスの国際協定に基づく政府間機関
オリーブオイル(遠心分離法) | そのほかの植物油 (例:ナタネ油 農林水産省HPより) |
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1.健全な果実を洗浄し、粉砕します。 | 1.ごみや汚れを除去した原料を「圧搾」という方法で搾り、その後溶剤を加えて残った油を「抽出」します。その後、蒸留で溶剤を除去します。 |
2.粉砕した果実を撹拌し、ペースト状にします。撹拌を続けることにより、細胞内にあった油の小さな粒を大きくまとめていきます。 | 2.圧搾・抽出された油に水を加えて遠心分離器にかけ、油分以外の不純物や、澱(おり)のような風味や泡立ちなどに影響を与える成分を除去します。 |
3.ペーストを遠心分離機にかけ、固体部分(採油かす)と液体部分(水分・オイル分)に分離し、液体部分をオイルとそれ以外のものに分離します。 | 3.不純物を除いた油から原料に含まれる葉緑素などの色を取り除きます。 |
4.オイル部分をろ過します。 | 4.高温の真空状態で水蒸気蒸留を行い、においの成分を取り除きます。 |
オリーブオイルの採油工程は、他の植物油が加熱や化学的な抽出により作られているのと比較すると全く異なった採油方法となっています。
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