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公開日:2020年12月10日

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「さぬきうどん」に適する小麦の品種開発

以下のような手順により、交雑育種による集団育種法を行っています。

1)交配

栽培適性の良い品種、製粉性や製麺性が良い品種、うどんの色や味が良い品種等を親にして交配を行います。

写真:交配した小麦
交配した小麦

2)集団養成

F1~F3までは集団養成を行います。

3)系統選抜

F4以降は派生系統に展開し、生育特性(草姿、熟期、倒伏や病害抵抗性等)によって系統選抜を行います。

写真:F5の養成ほ場(円形播)
F5の養成ほ場(円形播)

4)生産力検定試験

F7以降は生産力検定試験に供試し、生育・収量調査による栽培適性、試験用製粉機よる製粉性、うどんの食味官能審査等によって評価を行います。

  • ほ場試験:生育特性、収量性、原麦品質、耐穂発芽性等を調査します。

写真:育成系統のほ場試験
育成系統のほ場試験

  • 製粉・製麺試験:ビューラーテストミルで試験製粉を行って製粉性を調べます。
  • 小麦粉の特性調査:得られた小麦粉について、小麦粉の色、デンプン糊化特性、グルテン等を調べます。

写真:ビューラーテストミル
ビューラーテストミル
(試験製粉を行う)

写真:分光測色計
分光測色計
(小麦粉や麺の色を測る)

写真:ラピッドビスコアナライザー
ラピッドビスコアナライザー
(デンプンの糊化特性を測る)

写真:グルトマチックシステム
グルトマチックシステム
(グルテンの量と質を調べる)

  • 製麺試験:さぬきうどん製法に基づいてうどんを製造します。
  • うどん食味試験:実際にうどんを食べて、色、コシ、味・香り等について食味官能審査を行います。

写真:さぬきうどん製法に基づいた製麺試験
さぬきうどん製法に基づいた製麺試験

写真:うどん食味官能審査の様子
うどん食味官能審査の様子

 
 
 

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