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公開日:2022年2月7日

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香川県農業試験場などが、アスパラガスの近縁野生種「ハマタマボウキ」のゲノムを解読しました!

  • かずさDNA研究所、香川県農業試験場、東北大学は共同で、アスパラガスに近縁の野生種であるハマタマボウキのゲノム*1を解読しました。
  • ハマタマボウキは山口県から九州北部の砂浜海岸に自生する日本固有種で、アスパラガスと交雑できること、また、アスパラガスの主要病害のひとつである茎枯(くきがれ)病*2に抵抗性をもつことから、有用な遺伝資源として注目されています。
  • 今回、ハマタマボウキの全ゲノム構造が明らかになったことにより、ハマタマボウキの茎枯病抵抗性やストレス耐性を導入したアスパラガス種間交雑品種の育成に向けたDNAマーカー*3の開発加速化が期待されます。また、種間交雑が成立する仕組みなど、種分化の進化学的な研究にも貢献できます。

詳細については次のファイルをご覧ください。

報道提供資料(PDF:894KB)

 

*1 ゲノム:生物をその生物たらしめるのに必須な最小限の染色体のひとまとまり、またはDNA全体のことをいう。
*2 アスパラガス茎枯病:カビの一種(Phomopsis asparagi)により引き起こされる病害で、茎が折れやすくなり、感染が拡がると株全体が枯死することになる。
*3 DNAマーカー:DNA配列の品種間での違いを識別することで、ゲノム上の目印としたもの。DNAマーカーによって、特定の遺伝子を含む領域が親から子へ受け継がれたかどうかが幼苗の葉からでも検定することができる。

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