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満濃池は、今から1300年前に築造されました。その後、弘法大師空海などによる修築と破堤が繰り返されてきました。明治以降になると、頻発する干ばつに対応するため、3度のかさ上げが行われ、貯水量1540万トンを誇る国内最大規模の農業用ため池となり、丸亀平野の農業振興に大きな貢献をしてきました。
毎年6月15日に行われる満濃池の「ゆる抜き」は、田植えの水を田んぼに送るために水門を開ける行事で、古くから、讃岐の初夏の風物詩として知られており、讃岐の水文化を象徴する一大行事となっています。
「ゆる」とは池の栓の事で、池の水を抜くことを「ゆる抜き」といいます。現在は池の中に建っている取水塔で水門を操作することで、池の水をため池や田んぼなどに配水しています。
池の堤防近くにある神野神社で神事が厳かに行われ、満濃池土地改良区および地元関係者の皆さまと今年も実り多き年になりますよう祈念いたしました。
続いて取水塔へと移動し、祝詞をささげた後、満濃池土地改良区理事長をはじめ、参列者の手によって水門のハンドルが回されると、満濃池の水が、文字通りせきを切ったように勢いよく水路を走り始めました。
平成28年に四国で初めて世界かんがい施設遺産に登録され、令和元年には国の名勝にも指定された満濃池に皆さんもぜひ足を運んでみてください。
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