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香川県農政水産部土地改良課では、農業農村整備事業の広報活動の一環として、香川の水事情やため池の歴史を通して、その役割や重要性について子供たちの関心を高め、理解を深めてもらおうと平成20年度から「出前授業」を企画しております。
この「出前授業」では、なぜ香川県にはため池が多いのか、また先人たちの苦労と努力によってたくさんのため池が造られてきたことなど、児童たちによく分かってもらえるよう、楽しいクイズを交えながら説明を行っています。どの小学校でも、児童たちは熱心にメモをとり、とても興味を示してくれています。
そして、『先人が造り上げてきたため池を地域に住むみんなで守り、次の世代へ受け継いでいってほしい』とのお願いもしています。
また、昔の工事に使った道具である『杵』や『亀の子石』に触れてもらったり、限られた水を一滴もムダにしないために用いた『線香箱』を実際に見てもらう場を設け、先人たちがいかに苦労して水を守り利用してきたか、体験をとおして理解を深めていただいています。
児童たちからは、「底樋が木でできていたのには驚いた」、「池が多くの人の手によって造られたのはすごい」といった感想をもらうなど、水の大切さを改めて感じてくれているようで、地域の財産であるため池を、これからも大切に守ってくれることと思います。
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