ページID:12912

公開日:2020年12月10日

ここから本文です。

栽培漁業とは

生存率比較グラフ自然環境下で生まれた魚介類は、卵から稚魚の時期にその多くが失われます。

栽培漁業では、最も数の減る卵から仔魚期の飼育(「種苗生産」といいます)と、自然環境下で生き延びる力が高まる稚魚から幼魚期の飼育(「中間育成」といいます)を人の管理下で実施し、その後の成長に適した水域へ放流して、天然資源へできるだけ多くの加入を促します。そして、放流魚と自然に生まれた稚仔魚は漁業者が資源管理を行い、漁獲に適した大きさに成長した魚を漁獲します。

香川県では、クルマエビ、ヒラメ、タケノコメバル、キジハタの種苗生産を行い、漁業協同組合などへ配付して放流を実施しています。また、瀬戸内海海域栽培漁業推進協議会から配付を受けたサワラ種苗を、中間育成して放流しています。

その他に、アイナメ、アサリ、オニオコゼなども漁業者団体や市町が事業主体となって放流しています。放流魚の一部には標識をつけ、種苗放流効果の研究や水産資源の研究にも役立てられます。この研究により、サワラが回遊魚であることを香川県が世界で初めて証明しました。

砂に潜る放流エビ(クルマエビ)

網に入った放流魚(タケノコメバル)

このページに関するお問い合わせ