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子どもには、「明るく元気に過ごしてほしい」「何事にも前向きに取り組んでほしい」けれど、「毎日の生活で精いっぱい…」という方も多いと思います。しかし、その毎日の生活こそが、子どもの成長を支えています。
例えば、「自分で朝起きられた」「食事の用意や掃除を手伝って家族に喜んでもらえた」など、日々の「自分でできた!」「ほめられた!」の小さな積み重ねが子どもの「自信」をつくります。そしてその「自信」は、さまざまな困難に立ち向かう勇気と意欲につながります。
子どもの成長を支える大切な「根っこ」を、毎日の生活のなかで育てていきましょう♪
学力のように数値で測れる能力「認知スキル」に対し、「非認知スキル」とは、数値で測ることのできない自己実現の原動力となる能力のことです。この能力は、保護者の温かなかかわりによって育んでいくことができます。
毎日の生活のなかで、子どものやる気を引き出し、できることを認め、できないことを一緒にやってみることで、子どもの「自己有用感」や「やり抜く力」などの非認知スキルが育ちます。
子どもの「自分でやりたい!」「自分でできた!」という気持ちを引き出すために、とはお子さんに決めさせましょう。
うまくいかないと、落ち込んだり、やる気をなくしたりするお子さんがいるかもしれません。そんな時は、おうちの方から「どうしたの?」と声をかけ、お子さんが気持ちや思いを言葉で伝えられるように促しましょう。また、一緒に考える時は、「どうしてこうなったのかな?」、「次はどうすればうまくいくかな?」と大人が問いかけ、子どもに答えさせるようにするといいですね。
※ちょっとしたことでOK
例)「きちんと朝のあいさつができたね。」「残さずご飯を食べられたね。」
※だれかが助かることを一言添える
例)「みんなのくつをそろえてくれたのね。助かるわぁ」
子どもは親の背中を見て育つっていうから、家事をしている私の姿を見て、自然に覚えているといいけれど…。県外の大学に進学して一人暮らしをしている子どもの生活が心配です。
保護者より
家事って大人になったら当たり前にできるようになると思っていたのに、けっこう大変だった。親ってすごいと思った。
大学生より
親が仕事で忙しかったので、小さい頃から身の回りのことを自分でしてきました。当時は「なんでうちだけ」と思ったけど、働き始めて自炊が苦にならないので、今は良かったと思っています。
新社会人より
仕事が忙しく、家事を子どもに任せることが多く、いつも「ごめんね」と言っていましたが、これからは「助かるわ!ありがとう!!」と伝えたいと思います。
保護者より
がまんしたり、自分の気持ちをコントロールしたりする能力は、毎日の生活の中で繰り返し「目的を達成するために辛抱強くがんばること」を経験してこそ身につきます。そのためにも、日常的に子どもにお手伝いをさせることは有効です。
小学校の先生より
最初は「手伝いなんてめんどくさいなぁ」と思ったけど、家族から「ありがとう」って言われるのがうれしくて「また明日もがんばろう」と思って毎日続けられました。
小学生より
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