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電話で相談を受ける様子
香川県の障害福祉相談所は、身体障害者更生相談所、知的障害者更生相談所、児童相談所の障害児部門を統合した出先機関です。
私は、障害児部門で、障害児施設の入所に関する業務を担当しています。子どもの障害状況や家庭事情などの理由で、在宅生活を送ることが困難になった障害児について、施設入所相談を受けています。子どもや保護者と面接したり、子どもの状況調査を行ったりした上で、入所に向けて施設と調整を行っています。また、障害児施設を利用するために必要な障害児入所受給者証の交付事務も行っています。
今の職場では、たくさんの子どもたちに出会います。一言で「障害児」と言っても、性格や特性、必要な支援はそれぞれ違います。誰一人として同じ状況の子どもはいないので、それぞれの子どもが必要としていることは何か、最も適した入所施設はどこかを、その都度考えます。入所施設がなかなか見つからなかったり、入所調整が上手くいかなかったりすることもありますが、保護者や関係機関と相談し、どうしていくかを一緒に考えることで、子どもの人生選択の場に関わらせてもらっていると感じます。
保護者は、相談に来られるまでの間、多くの苦悩があったり、挫折を経験していたりすることが多いです。その声に耳を傾ける必要がありますが、同時に、子どもにとって施設入所が最善の選択なのかをあらためて考えなければなりません。施設入所という選択が「子どもにとってはどうか」という視点を忘れないように気を付けています。
県職員は一定期間で異動があるため、1つの職場で知識を得るだけでなく、様々な職場であらゆる角度から社会福祉を学ぶことができます。多面的に社会福祉を勉強しながら、人の役に立ちたいと思われる方は、ぜひこの仕事を考えてみてください。
平成27年4月 西部子ども相談センター
平成30年4月 現在の職場
(掲載内容は、令和3年2月現在のものです。)
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