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脳脊髄液減少症とは、交通事故、スポーツ外傷、落下事故、暴力等、頭頸部や全身への衝撃により、脳脊髄液が漏れ続け、頭痛、首・背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下等のさまざまな症状が複合的に発症する疾病と言われている。
医療現場においては、このような症状の原因が特定されない場合が多く、患者は「怠け病」あるいは「精神的なもの」と判断されてきた。
こうした中、平成23年の厚生労働省研究班による「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」の報告書に、「交通事故を含め外傷による脳脊髄液の漏れは決して稀ではない」と明記された。
さらに、同年、脳脊髄液減少症の一部である「脳脊髄液漏出症」の画像診断基準が定められ、昨年5月に、治療法である硬膜外自家血注入療法(いわゆるブラッドパッチ療法)が「先進医療」として承認され、平成26年度の保険適用を目指し、ブラッドパッチ療法の治療基準づくりが開始された。
よって、国におかれては、脳脊髄液減少症の現状を踏まえ、下記の事項について適切な措置を講じられるよう強く要望する。
記
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成25年7月5日
香川県議会
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