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公開日:2021年3月10日

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大森一家

今こそ家族の密なつながりを

暮らし

目次

新型コロナウイルスの感染拡大により、ステイホームが求められ、不要不急の外出が減る中、家族と過ごす時間が増えています。県と青少年育成香川県民会議は、明るく楽しい家庭づくりを進めようと、1966年から毎月第3日曜日を「家庭の日」とし、家族そろって温かい心の触れ合いを深めようと呼び掛けています。2020年8月から9月にかけて、明るい家庭づくりをテーマにしたポスターを募集したところ、830点を超える応募がありました。今月号では、各部門の特選作品とともに、受賞者とその家族の思いを紹介します。

休日に家族で出掛けるのが楽しみ

「先生から受賞のことを聞いた時はびっくりした」と話す大森翼さんは外で遊ぶことが大好きで、休日は家族と山や川、公園などに出掛けています。受賞作品は、夏の日にひまわり畑で虫捕りをした時の楽しかった思い出を描いています。「子どもたちの元気で明るい姿と家族それぞれの個性が豊かに表現されており、花や虫たちとの触れ合いから、家族の優しさが伝わってきます」と審査員から評価されています。
受賞した喜びを一番に伝えたのはお母さんで「驚いていたけど、喜んでくれました」とそうに話してくれました。今ハマっているのは山登りで、飯野山や出釈迦寺の奥の院も難な登っています。新型コロナウイルス感染症の影響で、学校が休校になった時期も、姉と妹の3人でボードゲームや庭で遊ぶなど、仲良くステイホームをしていました。「また家族でキャンプや旅行に出掛けたい」と翼さん。描いた作品の通り、仲が良く笑顔が絶えない家族です。

小学校低学年の部特選

2020年度青少年健全育成「家庭の日」ポスター
小学校低学年の部 特選
大森 翼さん
善通寺市立吉原小学校2年

子どもとの時間を大切に

翼さんから受賞の話を聞いた父の雄司さんと母の容子さんは「頂いた賞がこんな大きいものとは思いませんでした。先生からあらためて話を聞いて驚きました」と喜びを語ってくれました。子育てについては両親とも「個人を尊重し、個性を伸ばす」ことを意識し、翼さんをはじめ小学5年生の長女・陽菜乃さん、幼稚園年中の次女・華奈乃さんには、それぞれの個性に合わせた習い事に通わせています。
もともと共働きだった大森さん夫妻。働いている時は、近所に住む母親が面倒を見てくれていましたが「長女が生まれた時期は何事もきちんとしないと不安で、一人で悩んでしまうこともあり、母親や友人によく相談していました。周りの支えがあったから今があると思い
ます」と当時を振り返り、話してくれました。次女の出産を機に容子さんは「子どもとの時間を作りたい」と仕事を辞め、家事に専念。その後仕事に復帰しましたが、子どもと向き合う時間を増やすように努めています。
3人の子どもを見守る雄司さんは「大きくなっても、このまま優しく素直に育ってほしい」と願っています。仕事で帰りが遅く、子どもと接する機会が少ないため、休みの日は積極的に子どもたちと一緒に過ごすようにしています。両親に温かく見守られ、子どもは健やかに成長しています。

笑顔が絶えない一家
笑顔が絶えない大森さん一家(中央が翼さん)

家族愛あふれる作品に来館者の心も温かく

コンクールの入選作品は、2020年10月から21年1月にかけて県庁をはじめ、三豊市のマリンウェーブやうたづ海ホタル、さぬき市役所で展示。来館者からは「素直な心が表れていて、楽しい気持ちになりました」「家族との生活の一場面が生き生きと描かれていて素晴らしい」など、子どもたちの気持ちが込められた作品を見て多くの感想が寄せられました。
テーマが「家庭の日」ということで、家族を大切にしている様子を描いた作品が多く、明るく温かみのある色使いで、訪れた人の目を楽しませていました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、家で過ごす日が増える中、ポスターの展示はあらためて家族について考える良いきっかけにもなっています。月に一度、家族の絆を深める日を作ってはいかがでしょうか。

作品展

 

家族への思いを一枚の絵に

2020年度青少年健全育成「家庭の日」ポスターコンクールで特選に選ばれた各部門の作品と受賞者の声、審査員からの言葉を紹介します。

小学校中学年の部

小学校中学年の部 特選
倉本 直旺さん
高松市立栗林小学校3年

受賞者の声

おじいちゃんと一緒に船釣りをして、たくさん釣れて楽しかった時の思い出を描きました。受賞したことを一番におじいちゃんに伝えると、すごく喜んでくれました。

審査員からの言葉

  • 祖父と一緒に魚釣りをして、心通わせる様子が生き生きと表現されています。
  • 魚を釣り上げた時の二人の喜ぶ気持ちが、水しぶきを上げて動く魚から伝わってきて、見る人も思わず歓声を上げそうになります。

小学校高学年の部

小学校高学年の部 特選
野口 悠さん
高松市立一宮小学校5年

受賞者の声

家族みんなでいる時の温かく、幸せな気持ちを表現しました。わが家はいつも明るく、仲がいいです。つらい時はそばに寄り添い、けんかをしてもすぐに笑って仲直りできます。そんな家族が大好きです。

審査員からの言葉

  • お父さんが心を込めて大切に育てたカーネーションをお母さんにプレゼントする情景が丁寧に表現されています。
  • 二人の輝く笑顔は、作品を見る人の気持ちを明るく、温かくさせてくれる素晴らしいものです。

中学校の部

中学校の部 特選
溝口 華菜さん
まんのう町立満濃中学校3年

受賞者の声

家族みんなでいる時の温かく、幸せな気持ちを表現しました。わが家はいつも明るく、仲がいいです。つらい時はそばに寄り添い、けんかをしてもすぐに笑って仲直りできます。そんな家族が大好きです。

審査員からの言葉

  • 広くどこまでも続く草原と空。しっかりと手をつなぎ合う4人の家族の温かな関係にこれからの未来を感じます。
  • 現在のコロナ禍に向かう強く、しっかりした家族の絆を感じます。

高校・一般の部

高等学校・一般の部 特選
増本 里彩さん
香川県立高松工芸高等学校3年

受賞者の声

「家庭の日」と聞いて、明るく温かいイメージが浮かび、家族が楽しく過ごす日常をテーマにしました。子どもをどう目立たせるかや文字の配置など、さまざまなパターンを作りました。夏の青空で、楽しく笑い合う明るい家庭を表現できたと思います。

審査員からの言葉

  • 高等学校で専門にデザインを学んでおり、画面の構成、色彩対比、着色など基本的な技術が十分身についています
  • 何より親子の日常的な関係を爽やかに表現しているのが大変印象的です。

Check 青少年育成香川県民会議

 

青少年育成香川県民会議(会長 知事)は、次代の日本を担う青少年の健全な育成を図ることを目的に、青少年の健全育成に関わる施策を総合的に推進するとともに、自ら伸びようとする青少年を支援しています。
青少年を育成する支援者の資質向上を図る講演会や中学生の弁論大会(「少年の主張」香川県大会)などを開催しています。
2020年度「家庭の日」ポスター入賞は、特選5点、入選22点、佳作43点の計70点です。

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